【現地留学生が語る】台湾で中国語は通じる?通じない?

留学&中国語
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「台湾って何語?中国語?台湾語?」「台湾で中国語って通じるの?」

留学から日本に一時帰国した際にはこんな事をよく言われていました。

最近では、本屋さんで「台湾華語」を勉強できる参考書も増えてきていて、以前よりも台湾に興味を持つ方も増えてきているのかなと感じています。

そこで、今回は実際に台湾に4年間留学していた経験から、「台湾で中国語は通じるの?通じないの?」という疑問にお答えしたいと思います。

本記事でわかること:

  • 台湾で中国語は通じるのか
  • 台湾華語と世間一般の人が言う中国語の違い
  • 台湾華語を勉強できるおすすめのオンラインレッスン

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結論:台湾で中国語は通じる

結論から言うと、台湾で中国語は通じます。

というよりも、台湾で話されている標準語は日本国内で習う一般的な中国語とほぼ同じです。

台湾で話されている中国語は、「國語/guó yǔ)」や「中文/zhōng wén」と呼ばれていて、中国人が話す中国語に比べると発音やイントネーションが異なります。

基本的な文法などは中国人が話す中国語とさほど変わらないため、意思疎通には問題ありません。

ただ、ごくたまに言い回しが若干異なることがあったりするため、台湾人と中国人同士の会話の中でも「その言葉ってどういう意味?」というような会話があったりしました。

日本人にイメージしやすいように敢えてわかりやすく例えるとすると、標準語と関西弁くらいの違いだと考えると良いかもしれないです。

東京の人と大阪の人だと、同じ「マクドナルド」でも、「マック」や「マクド」などと呼び方が異なることがありますよね。

それと同じ感じで考えると、台湾華語と中国語の違いがわかりやすいかもしれません。

理解してもらうために、少し雑な例えを出してしまいましたが、細かいことを言うと台湾華語と中国語のルーツには歴史的背景ももちろん存在します。

しかしながら、本記事では台湾華語と中国語の大まかな違いについて理解してもらうことが目的であるため、その件については割愛させていただきます。すみません。

台湾では中国語以外の言語も話されている

台湾では、台湾華語(中国語)が標準語になっていますが、それ以外にも「台湾語」も多く使われています。

標準語を「國語/guó yǔ)」や「中文/zhōng wén」と呼ぶのに対して、この台湾語は「台語(tái yǔ)」と呼ばれています。

この台湾語は、日本で言うところの「方言」のようなもので、高齢者の方のほうが使用頻度は高いです。

台湾語は、特に台湾の南部で話される傾向にあり、北側(台北)の僕の友だちの台湾人の中には、「台湾語は聞き取れるけど、あまり話せない」という子もちらほら見受けられました。

台湾華語(中国語)と台湾語は全く違うので、中国語しか習っていなかった僕はもちろん全く聞き取れませんでした。笑

4年間台湾にいたので、台湾語の簡単な単語と挨拶くらいはできるようになりましたが、台湾華語(中国語)と台湾語にはそれくらい大きな違いがあります。

台湾華語と一般に言われている中国語の違い

話を元に戻すと、「じゃあ台湾華語と中国語の違いとは?」という疑問を持っている方も少なくないかと思います。

そこで、ここでは台湾華語と中国語の違いについて紹介していきたいと思います。

繁体字と簡体字

台湾華語と世間一般に言われている中国語の違い1つ目は、「繁体字か簡体字」です。

空港や観光地などでも、繁体字と簡体字が両方用意されているところもあったりしますよね。

繁体字と簡体字を見分けるコツとしては、画数が多いのが繁体字、画数が少ないのが簡体字です。

繁体字は主に台湾で使われており、簡体字は中国(大陸)のほうで使われています。

繁体字のほうが日本で使われている漢字に近く、そのまま見て意味がわかる漢字もあったりするので、どちらかと言うと繁体字のほうがとっつきやすいかもしれません。

発音が少し違う

台湾人が話す中国語と中国人が話す中国ごとでは、発音やイントネーションが結構異なります。

中国人の方の中国語は、中国語の第一声から第四声までの4つの声調の抑揚がはっきりしているのが特徴です。

それに比べて、台湾人が話す中国語は、比較的抑揚が少なくて、巻き舌音も少ないのが特徴です。

個人的には、台湾の中国語は中国人の方が話す中国語に比べると柔らかい印象がありました。

台湾華語と中国語では、発音が少し違う程度なので、コミュニケーションは問題なく取ることができます。

ただ、台湾人の方の中国語に慣れた状態で、中国人の方の中国語を聞くと少し聞き取りづらいという印象を受けることがあるかもしれません。

言い回しや使う単語や声調が若干違うことがある

台湾華語と中国語では、同じ意味の言葉を違う表現で表したり、発音自体が異なる単語がいくつか存在します。

例えば、自転車のことを中国では「自行车 (zì xíng chē)」と呼ぶのに対して、台湾では「脚踏車 (jiǎo tà chē)」と表現したりします。

その他にも地下鉄を中国語では地铁(dì tíě)、台湾では捷運(jié yùn)など。

また、危険を表す「危險」は、台湾華語では「危險(wéi xuǎn)二声三声」で発音されるのに対して、中国では「危险(wēi xuǎn)一声三声」で発音されます。

このように、日常でネイティブに使われる単語や発音に若干の違いがあるのが、台湾華語と中国語の主な違いです。

ただ何度もお話しているように、少しくらい発音が異なっていても、意思疎通は取れるので問題ないです。

台湾では「ピンイン(拼音)」は使わない

日本人が中国語を学ぶ際には、発音記号としてローマ字で発音を表す「ピンイン(拼音)」が用いられることがほとんどだと思います。

実際、僕も中国語を学習していたときはこの「ピンイン(拼音)」を使っていました。

この「ピンイン(拼音)」はローマ字で音を表すことができるため、日本人以外の外国人の中国語学習者でもある程度の発音ができるということで、ネイティブ以外のほとんどの中国語学習者に用いられています。

しかしながら、台湾ではこの「ピンイン(拼音)」ではなく、「注音記号」と呼ばれる発音記号を使っています。

(注音記号は下の写真)

スマホやパソコンで文字を打つときも、台湾人はこの「注音記号」を使うので、台湾人からパソコンを借りたときには、文字が打てなくて困ったりしたことも。笑

逆に台湾人の友だちは、「ピンイン(拼音)」の読み方や入力方法がわからなかったので、僕のスマホやパソコンのキーボードには「ピンイン(拼音)」と「注音記号」の両方を使えるようにしていました。

まとめ:台湾華語と世間一般で言われる中国語には違いはあるが通じる

本記事の内容をまとめると、台湾華語と世間一般で言われる中国語では、基本的な部分は共通しているものの違いも結構あります。

また、若干の違いはあるものの、台湾人と中国人で問題なく意思疎通は図ることができますし、台湾華語を学んだ日本人でも問題なく中国人と会話することは可能です。

台湾華語も中国語も、どちらも基本的な文法などにほぼ違いはないため、自分が好きな方を選んで学習すればいいと思います。

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